全国市長会街路事業促進会議の中に設置した「まちづくりと一体となった都市交通施策検討会議」(座長 森・富山市長)は、平成17年11月から、これからの都市交通施策のあり方を具体化するため、幅広い議論を重ね、平成19年6月に標記提言及び事例・ケーススタディ集を取りまとめました。
まちづくりと一体となった都市交通施策に関する提言
1.賑わいや快適な歩行空間の創出等のための多様な道路整備
賑わいや快適な歩行空間の創出等のための多様な道路整備を促進するため、基本的な取り組み方針を提示するとともに、道路の持つ多様な機能に着目した道路構造に関連する基準等の策定や運用指針の提示等を行うこと。
2.公共交通による市街地アクセスの強化
公共交通による中心市街地へのアクセスを強化し、まちづくりの観点から必要な公共交通を地方自治体が主体的に計画・整備することを可能とするため、制度面や財政面に対する国の支援を強化すること。
3.面的な歩行者・自転車利用空間の整備
中心市街地等の魅力向上を図り、歩行者の専用・優先空間の整備や安全・快適な自転車利用を促進するため、交通管理を含めた地区交通施策を円滑に推進する仕組み・ルールづくりを行うこと。また現道も含めた道路空間の柔軟な利活用のための制度の見直しなど、施策の展開を支える制度面・財源面での重点措置等の対応を行うこと。
4.中心市街地のまちづくりと一体となった駐車場施策
都市内の様々な駐車問題に対応し、中心市街地における魅力あるまちづくりを推進するため、自動車の流入を適切に誘導する交通施策と連動した駐車施策や、駐車場施設の効率的活用・多様な駐車ニーズへの取組みを総合的に支援するための仕組みづくりなど、施策の展開を支える制度面・財源面での支援を行うこと。
5.公民協働によるソフト施策の推進
公民協働による地区交通整備の推進を図る上で、ソフト施策を中心に住民等民間主導の取り組みを積極的に導入するため、推進母体となる協議会組織の位置づけ、及び多様な取り組みを可能とする新たな仕組み・制度の整備を行うこと。
6.コンパクトなまちづくり実現のための都市交通施策
効率的で持続可能なコンパクトなまちづくりの実現に向け、地方公共団体が中心となり策定する都市交通戦略等に位置づけられた公共交通の維持・整備・活性化事業を、地方公共団体が主体的に推進する場合、国の支援の対象範囲を拡充し、柔軟な運用を図ること。
7.交通結節点整備・管理に係る費用負担等のルール化
駅前広場・自由通路等の整備・管理に係る費用負担・協議・調整・手続きのルール化と公的位置づけの検討をすること。また、協議調整の仕組みづくりや標準的な協定書等の作成を行い、提示すること。
8.交通結節点整備に関する実績等のデータベース化
交通結節点整備に関する協議・調整実績のデータベース化とそれを効率的に活用・維持管理・更新できる仕組みづくりを行うこと。また、情報交換の場づくり等の支援を行うこと。
平成19年6月 全国市長会 街路事業促進会議 まちづくりと一体となった都市交通施策検討会議 |
※データが重いため、分割版を掲載します。
・「まちづくりと一体となった都市交通施策に関する提言」(PDF)
1.提言 [0.75MB]
2.各分科会検討結果
分割版[2-1:1.77MB][2-2:1.15MB][2-3:1.97MB][2-4:1.77MB][2-5:1.46MB]
[2-6:1.93MBkb][2-7:1.76MB]
3.開催要綱・委員、幹事名簿・検討経過 [0.56MB]
・「事例・ケーススタディ集」(PDF)
1.表紙-地図[1.97MB]
2.事例
分割版[2-01:2.21MB][2-02:2.33MB][2-03:2.78MB][2-04:3.04MB][2-05:1.90MB]
[2-06:0.74MB]
3.各分科会ケーススタディ
分割版[3-01:1.62MB][3-02:1.75MB][3-03:2.40MB][3-04:2.41MB][3-05:1.71MB]
[3-06:2.78MB][3-07:2.31MB][3-08:0.43MB][3-09:3.26MB][3-10:1.99MB]
[3-11:3.21MB][3-12:1.60MB][3-13:1.47MB]
4.参考資料(開催要綱、委員・幹事名簿)[0.51MB]