えひめ丸沈没事故対策に関する要請

　平成13年2月10日、ハワイ･オアフ島沖で愛媛県立宇和島水産高校の実習船えひめ丸が、米国原子力潜水艦グリーンビルに衝突され、沈没した。今なお高校生4人を含む9人が行方不明のままという惨事である。行方不明者の家族はもとより、関係者の憤りと悲しみは言葉で言い尽くすことができない大きなものであり、事故後の事態に具体的な進展が乏しいため、関係都市においては、深い悲しみとともに、いらだたしい思いの中で推移を見守っている。
　政府においては、米国との折衝等にできる限り努力していると考えるが、事故発生後既に相当の日数を経ている今日のこの状況にかんがみ、本会としても、行方不明者の徹底捜索、えひめ丸の早期引き揚げ、事故原因の究明に向けて政府として更に全力を尽くして対処されるよう強く要請する。

　平成１３年 ３月 １日

全国市長会