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第29代全国市長会 会長 松浦正人(防府市長)就任挨拶

会長就任あいさつ

  全国市長会 会長
   防府市長 松浦 正人

  皆さまとともに積極的に政策を提言し実行していく全国市長会に

  去る6月7日開催の第87回全国市長会議におきまして、第29代全国市長会会長にご選任いただきました松浦正人でございます。昨年の9月7日から会長代理を務めさせていただいておりましたが、これを期に一層力を入れて基礎自治体の声をしっかり発信してまいる所存でございますので、引き続きご指導お引廻し賜りますようお願い申し上げます。
  さて、安倍総理が「地方の発展なくして日本の発展はない」という理念のもとで提唱されておられる「地方創生」も3年目となり、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は新しいステージに進んでいます。
  しかしながら、いまだ東京一極集中の傾向は衰えず、消費や生産の動向は地域間でばらつきがあるなど、東京圏とその他の地域との格差は拡大する傾向にあります。
  各自治体におかれては、安定した雇用の創出、新しい人の流れをつくる、若い世代の結婚、出産、子育てに希望を持たせることなどに向け、懸命な努力を行っておられることと拝察致しております。
  このような中で、政府におかれては、「平均所得の向上」を目指し、ローカルアベノミクスの一層の推進、東京一極集中の是正など、これまでの取り組みをさらに加速化し、「情報の矢」「人材支援の矢」「財政支援の矢」の三本の矢により、“地方の取り組み”支援策を進めておられ、心強い限りです。


御国が一本の大木であるとすれば基礎自治体は一本、一本の根である
 先般、国では平成30年度予算に向けた「骨太の方針」が閣議決定されたところですが、都市自治体の安定的な財政運営に必要な地方一般財源総額を確保していただくとともに、地方交付税総額についても、所要額を確保されるよう働き掛けているところです。
  しかしながら昨今、地方自治体の基金残高をもって、地方財政には余裕があるかのような論調が見受けられますが、われわれ自治体は、健全な財政運営を目指して懸命に行政改革を断行し、独自に財政支出の削減に努めながら、社会保障施策への対応、公共施設の老朽化対策、予測のできない災害への備えなど地域の課題に対処するため、それぞれの判断に基づき「基金」を積み立てているものであります。先の全国市長会総会において私は総理が居られる中で「御国が一本の大木であるとすればわれわれ基礎自治体はその大木を支える一本、一本の根であり、その根が弱れば大木の生育に関わる一大事である」旨の発言を致しました。改めて申すまでもなく、この「基金」の残高をもって、地方財政計画の歳出を抑制すべきとの議論は地方財政の実態と現状を踏まえておらず、われわれとしては容認するわけにはまいりません。
  さらに申し上げるならば、基礎自治体は国民に密着して寄り添い、子ども子育てや少子高齢化をはじめとする社会保障の充実のため、日夜、懸命に取り組んでおり、この現場を預かる基礎自治体の立場からも平成31年10月の消費税・地方消費税の10%への引き上げはぜひとも実施されるよう働き掛けてまいらねばなりません。


東日本大震災および熊本地震の継続的復興の推進
  東日本大震災および熊本地震につきましては、今尚、復旧・復興の激務の中に身を晒して頑張っておられる方々に対し、心からお見舞い申し上げます。また、被災市町村への職員派遣につきましては、これまでご協力いただいている市区長の皆さまに対しまして改めて厚くお礼申し上げますとともに、両被災地では、皆さまからのさらなる支援を必要としておられますので被災地の実情をご賢察いただき、特段のご協力を賜りますようお願い申し上げます。


“ふるさと納税”の趣旨を踏まえ節度ある対応を
  ふるさと納税につきましては、各自治体において、年々いささか加熱気味の様相を呈してきております。このような状況が続けば、制度の存続自体が危惧(きぐ)されるところであり、この4月には、総務大臣から返礼品の取り扱いに関する通知が出されましたが、本来、われわれ自らが制度の趣旨を踏まえ、節度を持って対応していくことが大事と考えています。ふるさと納税制度は、地方創生を推進していく上でも有用な制度の一つであり、この制度を今後も上手に育てていくため、市区長の皆さまの節度ある対応を重ねてよろしくお願い致します。


行政の現場の課題をとらえ提案・提言の姿勢を貫く
  われわれ基礎自治体は、住民に最も身近なところで、日夜、住民と向き合い、さまざまな課題に取り組んでいます。全国市長会は、行政の現場に一番精通している政策集団であると考えておりますので、これからも一致団結して、英知を絞り積極的に国に対して、提案、提言をしていくことがますます重要であると考えております。私としましても、あらゆる機会を捉え、皆さまの代表として、主張すべきことはしっかりと主張してまいる所存でございます。
  来年は、全国市長会創立120周年、明治150年を迎える節目の年となります。積極的に政策を提案、提言し、自らも実行してゆく全国市長会にしてまいりたいと存じます。
  結びに、全国各都市の一層の発展と昼夜を分かたぬ激職に身を晒し働いておられる市区長各位のご健勝、ご活躍を祈念申し上げ、私からのあいさつとさせていただきます。