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3-4都市人口

3 都市人口の分布
(1)地域(ブロック)別人口分布
関東、東海、近畿の3地域の人口は全都市人口の約6割

都市人口の地域別人口は表9のとおりである。関東が27,276,637人(30.11 %)で最も多く、次いで近畿17,726,258人(19.57%)、東海11,313,270人(12.49%)、九州9,992,513人(11.03%)の順となっている。
また、都市数及び人口の地域別分布状況をみると、人口比率(表9)が都市比率(表10)を上回っているのは、関東(人口比率30.11%、都市比率25.87%)、東海(人口比率12.49%、都市比率11.79%)、近畿(人口比率19.57%、都市比率13.43%)の3地域のみで、他の6地域はいずれも都市比率が人口比率を上回っている。


(2)人口規模別人口分布
政令指定都市の人口は全都市人口の約5分の1

全国670都市のうち、10万人以上の都市グループの合計は224市(33.43%)、5万人以上10万人未満の都市グループが224市(33.43%)、5万人未満の都市グループが222市(33.14%)とほぼ3等分にできるが、それぞれのの都市群の占める都市人口は67,292,849人(74.29%)、15,581,643人(17.20%)、7,712,998人(8.51%)となる。
 全都市の総人口のうち、100 万人以上の都市グループ(10市)の人口が占める割合は18.96%で全体の約5分の1で、この他政令指定都市で100 万以下の仙台と千葉の人口を合せると19,006,030人となり、全都市の総人口に占める割合は20.98%となっている




全都市の人口密度の平均値は、862.91人となるが、これを上回る都市は313市(46.72%)になっている。
全都市のうち、人口密度10,000人以上の都市10市は関東と近畿にそれぞれ5市づつ所在し、さらに人口密度5,000人以上10,000人未満の都市62市についてもそのほとんどが、両地域に集中している。
人口密度別都市数については1,000人以上3,000人未満が最も多く167市(24.93%)、つぎに100人以上300人未満の136市(20.30%)の順となっている。地域的には関東、近畿に人口密度の大きい都市が集中し、北海道、東北、北信越には人口密度の低い都市が多い。
特に北海道では34市のうち約3分の1に当たる12市が人口密度100人未満である。



(2)人口密度の高い都市・低い都市
人口密度の高い都市上位10市すべてが埼玉県、東京都、大阪府の都市、低い都市上位10市中8市が北海道の都市

人口密度が最も高い都市は蕨(13,632.55人)、次いで武蔵野(12,224.98人) 、守口(12,031.11 人)、狛江(11,488.89人) 、田無(11,226.47人) の順になっており、人口密度の高い都市上位10市は、蕨を除き東京都、大阪府の都市で占められている。また、大阪を除いたこれらの都市の市域面積はいずれも40K㎡未満と平均面積(156.68k㎡)を大幅に下回っている。
 一方、人口密度の最も低い都市は、夕張(21.24 人)、次いで芦別(25.59 人)、紋別(34.87人) 、士別(40.39 人)、遠野(43.03 人)となっており、この5市を含む人口密度の低い都市上位10市全て市域面積が300 K㎡以上と平均面積(156.68 k㎡)を上回っている。
さらに、これらの都市の人口規模は10市とも5万人未満であり、そのうち、8市は北海道である。


(3)接近度
都市の接近度は36.56mで、最も接近度の高い都市と低い都市では約25倍の差

人口密度と同様、地域人口の疎密の度合をはかるものに「接近度」がある。これは、人口
が対象地域内において均等に、しかも、各個人間の距離がすべて等しくなるように分布しているとした場合の隣の人との距離であり、算式は次のとおりである。

 平成10年のわが国の平均接近度は59.43m、都市の平均接近度は36.56mとなっている。
 人口接近度の低い都市・高い都市上位10市は表10のとおりである。最も接近度の高い蕨(9.20m)と最も低い夕張(233.16m)では約25倍の開きがある。


(4)地域(ブロック)別・接近度別都市分布
接近度150m以上の都市7市中6市が北海道

全都市の平均接近度は36.56mであるが、これを上回るのは357市である。
接近度規模別都市数については、50m以上100m未満が207市(30.90%)で最も多く、つぎに20m以上30m未満の115市(17.16%)となっている。また、150m以上は7市(1.04%)あるが、そのうち6市が北海道である。


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