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33. 農林水産業の振興に関する要望

○「決議要望事項」 [平成9年6月4日 第67回全国市長会議決定]



33.農林水産業の振興に関する要望
 
 農林水産業の健全な発展と長期的安定を図るため、 国は、 次の事項について積極的な措置を講ぜられたい。
(農業関係)
1. ウルグァイ・ラウンド農業合意関連対策予算並びに平成10年度農林水産関係予算の所要額を確保すること。
2. 新生産調整対策について
 (1) 米の安定供給及び価格の安定を図るため、 新生産調整推進対策を円滑に推進すること。
  また、 生産者・生産者団体が自主的に実施できる生産調整を実現するとともに、 生産調整面積配分及び米穀事務の簡素合理化を図ること。
 (2) とも補償基金に係る地域調整推進事業対象水田については、 保全管理及び自己保全管理等も対象にするなど、 条件を緩和するとともに、 助成補助金を充実すること。
 (3) 生産調整の円滑化を図るため、 全体需給の調整と適地適作の実現の観点から実施される地域間調整などの広域的取組みを一層推進すること。
3. 農業生産基盤整備事業を推進するため、 関係予算を確保するとともに、 農地の流動化など土地の高度利用を促進すること。
  また、 農家が自主的・意欲的に取り組める農業振興施策を確立するため、 農業経営の近代化、 生産コストの低減及び流通対策の推進を図ること。
4. 農業集落排水事業及び漁業集落排水施設整備事業を促進するため、 関係予算を確保するとともに、 国庫補助制度の拡充、 事業採択箇所の拡大を図ること。
  また、 国営総合農地防災事業の推進を図ること。
5. 良質米の安定的供給体制の確立に資するため、 低温農業倉庫の整備に対する助成措置を充実すること。
6. 米を中心とした食生活の定着を図るため、 米消費拡大対策を積極的に推進すること。
  また、 学校給食用政府米の値引き売却を継続確保し、 米飯導入の促進を図ること。
7. 余剰米については、 政府開発援助 (ODA) への積極的な活用を図るとともに、 新しい米加工品の開発・普及による消費方法等を確立すること。
8. 農業経営の健全化を図るとともに、 農業後継者育成対策を積極的に推進すること。
  また、 農業経営基盤強化促進法に基づく農業経営基盤強化資金については、 融資要件を緩和すること。
9. 農業公園の設置等農業の果たす役割に関する理解を深めるための各種施策に対して、 税財政支援措置を講ずること。
10 農林事業に係る施設整備に伴う用地取得費に対して、 国庫補助制度の拡充を図ること。
11 平成9年度末に期限切れとなるふるさと農道緊急整備事業及びふるさと林道緊急整備事業を延長すること。
(林業関係)
12 水資源の涵養等森林の持つ多様な公益的機能を維持するため、 森林・山村対策に係る交付税措置等を拡充強化するとともに、 林業の活性化を図ること。
13 林業従事者を育成するため、 林業従事者研修機関をはじめ担い手育成の諸施策を充実強化すること。
14 松くい虫の被害を防止し、 松林の保全を図るため、 財政支援措置を充実するとともに、 必要な予算額を確保すること。
  また、 被害木を有効に活用するための研究・開発を行うこと。
 
 以上要望する。