《市政コーナー》 ◎PFIで温泉施設を整備=茨城県日立市

 日立市(19万1200人)は、温泉を利用した健康増進施設の整備を民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式で行う。サービス向上とコスト削減が狙いで、2002年度内に着工、03年12月オープンを予定している。
 PFIは同市では初の試みで、県内でも取手市に次いで2番目。温泉を利用した日帰り入浴施設は近隣市町村にもあり、差別化を図るためにも導入を決めた。
 事業者の決定は提案公募方式とし、4社から提示された市の建設費負担額(3億1000万円が上限)と事業計画書を基に審査委員会が総合的に評価。この結果、海を展望できる露天風呂などが評価された東京都内の業者に決まった。
 業者は、温泉施設のための特定目的会社(SPC)をつくり、建設後も15年間施設を所有・運営する。市政策審議室によると、事業を民間に任せることで、市が直接建設・運営するよりも約2億円の経費節減効果が期待できるという。(了)

(2002年11月26日/官庁速報)